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有明コロシアム(ARIAKE COLISEUM)周辺ガイド

情報更新: 2026/8/12

有明コロシアムは、東京都江東区の有明テニスの森公園内にある観客席10,008席のスタジアムです。1987年開場、1991年に日本初のスライド式開閉屋根を備え、全天候での利用に対応します。ジャパンオープンや東レ パン パシフィック オープンのセンターコートであり、プロレス、ボクシング、バレーボール、コンサートにも使われてきました。2019年までの改修で車いす席やエレベーターが増設されています。ゆりかもめ有明駅から徒歩約8分、りんかい線国際展示場駅から約5分。観戦者用の駐車場はなく、公共交通機関での来場が基本です。

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有明コロシアム(ARIAKE COLISEUM)

施設情報

有明コロシアムとは|座席・アクセス・利用料金・2026年の主要大会まで徹底解説

日本のテニスの中心地であり、プロレス・格闘技・バスケットボール・コンサートまで受け止めてきた多目的スタジアム、有明コロシアム。1987年の開場から約40年、日本初の開閉屋根を備えたスタジアムとして、また東京2020大会のテニスメイン会場として、その役割を更新し続けてきました。この記事では、これから観戦に行く方、会場を借りたい主催者の方に向けて、最新の情報をもとに実務的なポイントまで踏み込んで解説します。


1. 有明コロシアムの成り立ち

有明コロシアムは、東京都江東区有明二丁目、有明テニスの森公園の敷地内にあるスタジアムです。同公園のセンターコートという位置づけで、所管は東京都生活文化スポーツ局、設計は東京都港湾局建築モード研究所が担当しました。

誕生の背景には、前身にあたる施設の存在があります。大田区田園調布の田園テニス倶楽部にあった「田園コロシアム」(1936年開場)が老朽化し、周辺の市街化によって拡張も難しくなったため、東京都が国際大会を開催できるテニスコートを新設することになりました。選ばれたのが、東京港の埋立地・有明にあった東雲ゴルフ場跡地です。1983年5月に有明テニスの森公園が開園し、1987年4月に有明コロシアムが開場しました。

開場当初は屋根がありませんでした。1991年4月にスライド式の開閉屋根が取り付けられ、日本で初めて開閉屋根を備えたスタジアムとなります。屋根完成後のこけら落としは米米CLUBのコンサートツアー「ANTI SHARISHARISM」東京公演で、同じ年には尾崎豊が2日間で2万人を動員しました。テニス施設として生まれながら、初期からエンタテインメント会場としての性格を併せ持っていたことがわかります。

その後、2017年10月から2020年3月にかけて、東京2020オリンピック・パラリンピックに向けた老朽化設備の更新とバリアフリー化のため休館。一時開館を経て、2022年3月22日に本格的に再開館しました。東京2020大会ではテニス競技のメインコートとして使用されています(競技会場としての名称は「有明テニスの森」)。


2. 施設スペックと改修で変わった点

基本仕様

  • 所在地:東京都江東区有明2-2-22

  • 開設年:1987年(昭和62年)

  • アリーナ:全天候型ハードコート1面(約1,153.1平方メートル)

  • 観客席:10,008席

    • 固定席9,856席

    • 車いす席36席

    • 車いす同伴者席36席

    • 付加アメニティ席80席

  • 主な設備:大型映像装置2面、エレベーターほか

  • 屋根:スライド式開閉屋根

参考までに、テニス大会時の階層別のおおよその内訳は、コートサイド席と1階席を合わせて3,892席、2階席が3,824席、3階席が1,936席、これに貴賓席220席と記者席128席が加わる構成です。

改修で強化されたバリアフリー

2019年までの改修工事では、車いす席やエレベーターが増設され、アクセシビリティが大きく改善されました。現在は次のような設備が整っています。

  • 車いすトイレ13箇所

  • 男女共用トイレ4箇所

  • 男女別トイレ32箇所(男性16、女性16)

  • カームダウン・クールダウンスペース3箇所

  • 授乳室3箇所

カームダウン・クールダウンスペースは、感覚過敏のある方や気分が不安定になった方が落ち着いて過ごせる空間です。1万人規模の会場でこれが3箇所確保されている点は、家族連れや配慮が必要な方の来場ハードルを実質的に下げています。

音響・映像

改修では音響設備も一新されました。「いかに明瞭度の高い拡声を、均一に客席へ届けるか」を重点に設計され、屋根の開閉によってスピーカーの位置が変わっても音圧レベルと明瞭度の均一性が損なわれないよう、パターン制御が導入されています。開閉屋根を持つ会場特有の課題に、システム側で答えを出した形です。

同じ改修に合わせて、3,000人収容の屋外「ショーコート」も新設されました。有明コロシアムと同等の音響・映像システムを備え、コロシアムの映像・音声を送出できる構成になっています。


3. 座席の構造と見え方

有明コロシアムの座席は、1層のスタンドが連続する構造です。スタンド最前列のコートサイド席から最上段まで、通しで32列あります。多層構造のアリーナと違い、階を移動するというより「列が上がっていく」感覚に近い作りです。

テニス大会開催時の一般的な区分は次のとおりです。

区分

コートサイド席

1〜7列目(コートエンドは南側3列目まで・北側4列目まで)

1階席

8〜18列目

2階席

19〜28列目

3階席

29〜32列目

ただし、階層の呼称はイベントごとに異なります。格闘技やコンサートでは主催者が独自のブロック名を付けるため、チケットの表記と実際の位置関係は必ず公演ごとに確認してください。なお、2019年の改修で座席ブロックの構成が以前と変わっているため、古い座席表を参照すると混乱します。

公式サイト(海上公園なび)には座席検索とパノラマビューの機能が用意されています。ブロック番号・列番号・席番号を入力すると位置が表示され、その席からの360度ビューも確認できます。車いす席・優先席の検索にも対応しています。チケット購入前後にここを見ておくと、当日の期待値のずれを避けられます。


4. アクセス|複数駅から歩ける代わりに「直結」はない

有明コロシアムは複数の駅から徒歩圏にありますが、いずれも駅直結ではありません。

  • ゆりかもめ「有明」駅:徒歩約8分

  • ゆりかもめ「有明テニスの森」駅:徒歩約8〜10分

  • りんかい線「国際展示場」駅:徒歩約5〜8分

  • 都営バス「有明テニスの森」停留所:下車すぐ

    • 海01系統:東京メトロ東西線「門前仲町」駅/有楽町線「豊洲」駅方面から

    • 東16系統:東京駅八重洲南口バスターミナルから

    • 都05系統:東京駅丸の内南口バスターミナルから

  • 東京BRT:新橋駅(BRT新橋のりば)から「有明テニスの森」停留所下車

バス停が会場のすぐ近くにあるため、都営バスと東京BRTの使い勝手が良いのがこの会場の特徴です。特に東京駅・新橋方面から向かう場合、乗り換えを挟む鉄道より速く着くことがあります。一方で大会当日は路線バスも混雑するため、時間には余裕を持たせてください。

駐車場は「観戦者は使えない」

ここは間違えやすい重要な点です。有明テニスの森公園には約230台規模の駐車場(乗用車。最初の1時間300円、以後30分ごとに100円追加。高さ2.5メートル以上の車両は入庫不可)がありますが、この駐車場はテニスコート利用者専用であり、大会・イベントの観戦者は利用できません。自動二輪車・自転車用の駐輪スペース約40台は無料で使えます。

まれに関係者駐車場が一般開放されることもありますが、その判断は各イベント主催者に委ねられており、台数もごくわずかです。周辺には臨時駐車場や国道357号南側のビル駐車場、コインパーキングがありますが、有明ガーデン・有明アリーナ・東京ビッグサイトのイベントと重なると早々に満車になります。休日の相場は普通料金1時間600円前後、1日最大2,000円前後ですが、会場至近のパーキングは20分330円・平日最大2,700円、休日最大3,200円といった水準です。基本は公共交通機関で向かう前提で計画を立てるのが賢明です。


5. 会場を借りる|主催者向けの実務情報

有明コロシアムは貸出も行っています。利用の考え方には、いくつか独特のルールがあります。

まず、コートのみの一般テニス利用は現在受け付けていません。 年間を通じて国際大会、スポーツ興行、保守点検が入っているためです。テニスをしたい場合は、同じ有明テニスの森公園内の屋外ハードコート、屋外砂入り人工芝コート、インドアコートを利用することになります。

利用は2時間からで、利用時間には大会等に必要な準備・撤去、原状回復のための清掃時間が含まれます。受付は、利用日が属する月の2か月前の1日以降という運用です。

料金は用途によって階層が分かれており、公開情報にもとづく全日基本使用料の目安は次のとおりです。

用途

平日

土日祝

テニスでの利用

106,000〜160,000円

128,000〜191,000円

体育館競技でのアリーナ利用

214,000〜320,000円

256,000〜384,000円

テニス以外のアリーナ利用

368,000〜555,000円

444,000〜663,000円

「体育館競技での利用」は、フロア上に舞台等の大規模設営物を設けない利用に適用されます。コンサートのようにステージを組む場合は「テニス以外のアリーナ利用」に該当します。また、テニスコート面での撮影も「その他のアリーナ利用」扱いです。この区分の違いは金額に直結するため、企画段階で確認しておくべきポイントです。

課金の対象となる時間の考え方も細かく定められています。アリーナは点灯から消灯まで、スタンドは設営・撤去時間および観客が入場している時間、附帯施設は鍵を開けてから施錠するまで、放送設備・大型映像装置はリハーサルを含む実使用時間、照明設備は点灯から消灯まで(半点灯1,076ルクス/全点灯2,000ルクス)、仮設席は使用時のみ、という具合です。24時間続けて利用する場合、料金区分は0時で切り替わります。

コスト面で覚えておくとよいのが、スタンドを使いつつアリーナ空調を使用しない場合、1時間あたり3,800円が割引されるという規定です。屋根を開けて実施できる季節・時間帯であれば、積み上げると無視できない差になります。

最終的な請求は、基本利用料に附帯設備・放送設備・照明などを加算し、上記の空調割引を差し引き、清掃その他を足した合計となります。料金は改定される可能性があるため、必ず公式の料金案内で最新版を確認してください。


6. これまでの用途と歴史

テニスでは、男子の「ジャパン・オープン」、女子の「東レ パン パシフィック オープン」(2008年より)、国内最高峰の「全日本テニス選手権」でセンターコートとして使用されます。デビスカップやビリー・ジーン・キング・カップの日本開催時にも使われることがあり、名実ともに日本テニスの中心的施設です。

プロレス・格闘技の歴史も深く、屋根がなかった時代から興行が行われてきました。1988年5月8日の新日本プロレス(藤波辰巳対ビッグバン・ベイダーのIWGPヘビー級選手権)が最初で、同年にはUWFも興行を開催。その後、リングスが常打ち会場として使用し、FMW、闘龍門JAPAN、みちのくプロレスもビッグマッチで使いました。プロレスリング・ノアは2000年12月23日に初のビッグマッチを開催して以降、長く当地を主要会場としています。2023年には東京女子プロレスが、約6年半ぶりのプロレス興行としてビッグマッチを行いました。

ボクシングでは、1992年12月11日の鬼塚勝也対アルマンド・カストロによるWBA世界スーパーフライ級タイトルマッチを皮切りに、ダブル世界戦・トリプル世界戦などが行われてきました。ロンドン五輪金メダリスト・村田諒太のプロデビュー戦(2013年8月25日)の舞台でもあります。K-1や戦極といったイベントも開催されました。

バスケットボールでは、bjリーグのプレーオフ「ファイナル4」の会場として使われ、2008-09シーズンまでは東京アパッチが本拠地としていました。改修後は2023年の第98回天皇杯決勝で使用されています。バレーボールでも、ワールドグランプリ、ワールドリーグ、Vリーグ1部のセミファイナルラウンドなどが開催されてきました。

このほか、全日本フットサル選手権、社交ダンス競技会、冬季にはアイスリンクを設置してのアイスショーなど、用途は多岐にわたります。開閉屋根と全天候型という特性が、この幅広さを支えています。


7. 2026年の主要イベント

木下グループ ジャパンオープンテニスチャンピオンシップス2026 本戦は2026年9月30日から10月6日、予選は9月28日から29日。会場は有明コロシアムおよび有明テニスの森公園コートです。ATP500に格付けされる大会で、2026年はカルロス・アルカラス選手の出場に加え、今季限りでの現役引退を表明した錦織圭選手の出場も発表されました。錦織選手にとって最後のジャパンオープンとなる見込みで、例年以上のチケット争奪戦が予想されます。

東レ パン パシフィック オープンテニストーナメント2026 予選は10月24日から25日、本戦は10月26日から11月1日。1984年に始まり2026年で41回目を迎える、国内最大級の国際女子プロテニス大会です。WTAツアーで国内唯一の「WTA500」グレードに格付けられており、2026年は世界ランキング2位のエレーナ・ルバキナ選手らの出場が表明されています。シングルス28ドロー、ダブルス16ドロー、予選シングルス24ドローという構成です。

バレーボールでは、東京グレートベアーズが有明コロシアムでホームゲームを開催しています。テニスの2大大会が集中する秋以外の時期も、会場は着実に稼働しています。


8. 有明アリーナとの使い分け

徒歩圏に有明アリーナ(最大約15,000人、2022年開業)があるため混同されがちですが、性格は異なります。

有明コロシアムは約1万席で、テニスコートを中心に据えた1層スタンド構造。開閉屋根により屋外開催に近い体験ができ、テニスと格闘技に強い歴史的な蓄積があります。運営は東京都の枠組みのなかにあり、公園施設として海上公園なびから情報が発信されています。

有明アリーナは約1万5千席で、コンサート興行を強く意識した設計。民間コンソーシアムがコンセッション方式で運営しています。

チケットを取る際、「有明」という地名だけで判断すると会場を間違えます。両者は徒歩で10分以上離れており、最寄り駅も異なります。公演名だけでなく会場名を必ず確認してください。


9. 周辺環境

有明テニスの森公園は、1983年に東京都海上公園計画の一環として開園した、芝生と木立の緑豊かな公園です。コロシアムのほか、ショーコート、インドアコート、屋外ハードコート、屋外砂入り人工芝コートが整備されています。大会期間中はコロシアム前の広場で関連イベントが開かれることも多く、チケットがなくても雰囲気を楽しめます。

周辺には有明ガーデン、有明アリーナ、東京ビッグサイト、2026年3月に開業した東京ドリームパーク、有明GYM-EXなどが集積しています。飲食は有明ガーデンに向かうのが確実ですが、複数会場でイベントが重なる日は混雑を織り込んでおきましょう。


まとめ

有明コロシアムは、1987年開場という歴史と、東京2020大会に向けた改修で得た現代的なバリアフリー・音響環境を併せ持つ、稀有な多目的スタジアムです。日本初の開閉屋根、1層32列のスタンド、座席検索とパノラマビューによる事前確認、そして駅から徒歩圏ながらバス停は目の前という交通条件。これらを理解しておけば、観戦体験は大きく変わります。

来場時の最重要ポイントは、観戦者は駐車場を使えないこと。主催者にとっての最重要ポイントは、利用区分によって料金が倍以上変わることと、受付は利用月の2か月前の1日から、2時間単位という運用です。

2026年秋にはジャパンオープンと東レ パン パシフィック オープンが続けて開催されます。錦織圭選手にとって最後のジャパンオープンという節目も重なり、この会場の歴史にまた一つ記憶が積み重なることになりそうです。

※本記事の施設情報・料金・日程は公開情報にもとづきます。最新の運用および料金は、必ず公式サイトおよび各大会主催者にご確認ください。

アクセス

住所

東京都江東区有明2丁目2番22号

アクセス

・ゆりかもめ「有明テニスの森駅」から徒歩約8分 ・りんかい線「国際展示場駅」から徒歩約8分

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