
有明アリーナ(TOKYO ARIAKE ARENA)周辺ガイド
情報更新: 2026/8/12
有明アリーナは、東京2020大会のバレーボール会場として2019年に竣工し、2022年8月に再開業した最大約15,000人収容のアリーナです。東京都が所有し、国内スポーツ施設初のコンセッション方式で民間が運営しています。メインアリーナは約4,100㎡、国産杉を多用した空間に高密度Wi-Fiを備えます。ゆりかもめ有明テニスの森駅・新豊洲駅から徒歩約8分、りんかい線国際展示場駅からは約17分。来場者用駐車場はなく、来場と帰路でルートが分かれるため、東京BRTを含む公共交通の事前確認が欠かせません。
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施設情報
有明アリーナとは|キャパ・座席構成・アクセス・利用方法まで徹底解説
東京2020大会のバレーボール会場として建設され、2022年8月にスポーツ・文化の拠点として再開業した「有明アリーナ」。最大約15,000人を収容する国内有数の規模を持ち、アリーナツアーの定番会場として、また格闘技やプロバスケットボールの主要興行地として定着しました。この記事では、これから公演やスポーツ観戦に行く方、団体で施設を借りたい方、主催者として会場を検討している方に向けて、最新の情報をもとに実務的なポイントまで踏み込んで解説します。
1. 有明アリーナの成り立ちと運営の仕組み
有明アリーナは、東京都江東区有明一丁目11番1号に所在する屋内競技施設・コンサートホールです。2017年4月に着工し、2019年12月9日に竣工しました。設計・施工は竹中工務店・東光電気工事・朝日工業社・高砂熱学工業による異業種特定建設共同企業体で、総工費は約360億円とされています。
東京2020オリンピックではバレーボール競技、パラリンピックでは車いすバスケットボール競技の会場として使用され、大会後の改修を経て2022年8月20日に一般開業しました。こけら落としの有観客公演はPerfumeの『Perfume 9th Tour 2022 "PLASMA"』でした。
運営面で特筆すべきは、この施設が国内のスポーツ施設として初めてコンセッション方式(公共施設等運営権制度)を採用している点です。所有者は東京都ですが、運営は電通を代表企業とする民間コンソーシアムが出資する株式会社東京有明アリーナが担っています。出資企業は電通、NTTドコモ、日本管財、アミューズ、Live Nation Japan、電通ライブ、アシックスジャパンの7社です。
運営権の期間は2046年3月末までの25年間で、運営権対価は約94億円(年間約3.8億円)。さらに業績連動として、各事業年度の税引前純利益の50パーセントを都に支払う仕組みになっています。「五輪のレガシー活用」が全国的な課題とされるなか、有明アリーナは東京都が整備した新規恒久施設のうち唯一、年間収支の黒字化が見込まれている施設です。単なる箱物ではなく、興行を回し続けることを前提に設計された事業体である、という理解が実態に近いといえます。
2. 施設スペックと建築上の工夫
基本仕様
所在地:東京都江東区有明1-11-1
敷地面積:36,576平方メートル
構造:鉄筋コンクリート造一部鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造
階数:地上5階(建物高さ約37メートル)
電話:03-5500-7201
メインアリーナ
面積:約4,100平方メートル(長辺76メートル×短辺54メートル)
空間高さ:約23メートル
収容人員:最大約15,000人
2階:固定席2,734席、車いす席・付加アメニティー席229席、可動観客席2,928席(全12段展開時)
3階:固定席4,408席、車いす席・付加アメニティー席32席
4・5階:固定席4,090席、車いす席・付加アメニティー席8席
サブアリーナ
面積:約1,400平方メートル(長辺40.5メートル×短辺34.5メートル)
空間高さ:約12.5メートル
メインアリーナの控室・補助会場としての利用も可能
付帯施設
2階:スポーツジム・スタジオ(約400平方メートル)
1階:レストラン
建築面での見どころは3つあります。ひとつは国産杉の多用です。天井や壁に使われた国産木材は2,300立方メートルにのぼり、東京2020大会に向けて東京都が整備した施設のなかで最も多い使用量となりました。館内に入ったときの印象が、いわゆる体育館とも大型ホールとも異なるのはこのためです。
ふたつめは屋根形状です。中央が凹面状に窪んだ独特の形をしており、内部空間の気積を減らすことで空調負荷を軽減しています。加えて、客席の断面構成に合わせて下面を絞った立面としたことで、周辺の公園や住宅に与える圧迫感を抑える意図も込められています。施工では、サブアリーナ上の仮設構台で屋根を9回に分けて組み立て、レール上をスライドさせる「トラベリング工法」が採用されました。
みっつめは通信環境です。開業と同時にNTTドコモの高密度Wi-Fiサービスが導入され、およそ60席に1つのアクセスポイントが常設されています。1万人規模が同時にスマートフォンを使う状況を前提とした設計で、電子チケットの表示やSNS投稿が滞りにくい環境が整えられています。
3. キャパシティと座席の考え方
有明アリーナのキャパシティは、仮設席を含めて最大約15,000人です。首都圏の主要会場と比較すると、次のような位置づけになります。
会場 | おおよその収容人数 |
|---|---|
さいたまスーパーアリーナ | 約37,000人 |
横浜アリーナ | 約17,000人 |
有明アリーナ | 約15,000人 |
日本武道館 | 約14,471人 |
国立代々木競技場第一体育館 | 約12,542人 |
構造としては、1階がアリーナフロア、2〜4階(一部5階)がスタンドフロアです。ここで来場者が押さえておくべき重要な点があります。メインエントランスは建物北面の2階にあり、入場するとまず「2階」部分に出るという構造です。隣接するマンション住民への配慮からこの配置になっています。アリーナ席のチケットを持っている場合は、入場後に所定の場所から下へ降りる動線になります。初めて訪れる方が最も戸惑うポイントなので、集合時間には余裕を見ておくとよいでしょう。
1階アリーナ部分は、公演内容に応じて移動観覧席、仮設客席、スタンディング席が組まれます。したがって、同じ座席番号でも公演によって見え方はまったく変わります。センターステージなら四方から囲む形になり距離は近くなるものの背面の席も生まれます。エンドステージなら正面は見やすい反面、後方は距離が開きます。座席表を参照する際は、必ずその公演の主催者が公開しているレイアウトを確認してください。なお、多くの興行で再入場は禁止されています。
4. アクセス|「駅直結ではない」ことを前提に組み立てる
有明アリーナのアクセスは、率直に言って良好とは言い切れません。だからこそ、事前準備が体験の質を大きく左右します。
鉄道
ゆりかもめ「有明テニスの森」駅:徒歩約8分
ゆりかもめ「新豊洲」駅:徒歩約8分
りんかい線「国際展示場」駅:徒歩約17分
りんかい線「東雲」駅:徒歩約17分
バス
東京BRT「有明テニスの森」停留場:徒歩約8分(新橋停留所から約10分)
都営バス「有明小中学校前」:徒歩約2分
都営バス「東雲都橋」:徒歩約10分(東15系統/業10出入系統)
都営バス「市場前駅」:徒歩約10分(市01系統/急行06系統)
公式には、東京BRTの活用が推奨されています。2023年4月から新橋〜国際展示場・東京テレポート間が増便され、連節バスによる大量輸送・快速運行が行われているためです。虎ノ門ヒルズ・新橋方面からは、ゆりかもめより速く着くケースもあります。
逆に、都バス都05-2系統(東京駅丸の内南口〜東京ビッグサイト)はイベント当日、混雑で乗車できないケースが発生していると会場側が明確に注意を促しています。東京駅から向かう場合、この系統に頼り切る計画は避けたほうが無難です。
シャトルバス
イベント開催日には、東京駅近辺と有明アリーナ近辺を結ぶ有料シャトルバスが事前予約制で運行されることがあります(帰りは新宿駅行きが設定される場合もあります)。運行はBEENOS Travelのシャトルバスサービス「FanVas」が担っています。すべての公演で運行されるわけではないため、公演ごとの告知を確認してください。
来場ルートと帰路ルートが違う
見落とされがちですが極めて重要な点です。有明アリーナは住宅エリアと学校に囲まれた立地にあり、住民の生活動線を確保するため、公式に「来場ルート」と「帰路ルート」が別々に設定されています。行きと同じ道を戻ろうとすると誘導に従えず、結果的に遠回りになります。公式サイトのアクセスページでルート図を確認してから出発することをおすすめします。
駐車場は「ない」と考える
イベント来場者専用の駐車場はありません。 敷地内の駐車場・駐輪場は、サブアリーナ利用者、スポーツジム利用者、レストラン利用者向けに限定されています。会場側も公共交通機関での来場を強く呼びかけています。周辺のコインパーキングも公演日は早々に埋まるため、車での来場は現実的な選択肢になりません。
5. 来場時の実務ノート
飲食は事前計画が必須です。 アリーナ近隣は倉庫や高層マンションが並ぶ区画で、コンビニエンスストアが多くありません。館内には次の飲食施設があります。
ARIAKE ARENA DINING MOON RIVER(1階レストラン/11時30分〜21時/月曜定休。定休日が興行開催日の場合は翌日休)
有明アリーナカフェ(エントランス左隣/メインアリーナ興行開催日のみ営業)
売店(公演時のみ営業)
有明アリーナカフェは席を持たないテイクアウト形式のため、購入したドリンクや軽食を、隣接する有明親水海浜公園などで開場まで過ごしながらいただくという使い方ができます。しっかり食事を取りたい場合は、国際展示場駅方面の有明ガーデンや、豊洲方面で済ませてから向かうのが現実的です。
日程の重複には注意が必要です。 国際展示場駅からの経路上にある有明ガーデンには、最大8,000人収容の東京ガーデンシアターと有明四季劇場があります。さらに東京ビッグサイトでの大型展示会、有明GYM-EXでのイベントが重なると、エリア全体の交通が一気に逼迫します。開催日が重なる場合は、通常より30分から1時間の余裕を見ておくべきです。
6. 団体・主催者としての利用
有明アリーナは観るだけの施設ではなく、借りて使う施設でもあります。
メインアリーナは、各種スポーツ大会のほか、コンサート、大規模な式典・イベントに利用できます。予約はスケジュールを立てやすいよう、利用希望月の1年以上前から受付が開始される運用です。実際に2026年6月16日には2027年7月から12月分の利用予約受付が始まっており、半年単位で先々の枠が開いていく流れになっています。大規模興行を計画する場合、この受付開始のタイミングを逃さないことが第一関門です。
サブアリーナは、各種スポーツ大会や小規模な式典に利用できます。こちらは事前に「サブアリーナ利用団体登録」を行ったうえで利用申請を出す仕組みで、申請はインターネットのみの受付、希望が重複した場合は抽選となります。営業日数の6割以上をスポーツ利用に充てる運営方針が掲げられており、地域のスポーツ団体にとって現実的な選択肢です。
運営計画上は、メインアリーナで年間60日以上を「スポーツ利用日」とすること、大規模スポーツ大会を年間10大会開催することが目標として掲げられています。コンサート専用施設ではなく、スポーツ利用の枠が制度的に確保されている点は、競技団体にとって重要な情報です。
利用料金は、スポーツ利用と興行利用で体系が分かれており、設備・機材・備品も個別の料金設定があります。仮設の樹脂製スポーツ床の設営撤去は施工業者による作業が必要で、会場側で手配することも可能です。物販・サンプリング・商品展示・チラシ配布・広告掲出については、施設内外でエリア制限が設けられているため、事前の相談が欠かせません。インターネット回線は最大概ね1Gbps、固定IPやPPPoEにも対応しますが、利用料と工事費が別途必要です。
7. トレーニングスタジオと地域向けプログラム
2階のスポーツジム・スタジオは「有明アリーナトレーニングスタジオ」として運営されており、教室事業はアシックスポーツファシリティーズが担当しています。2026年6月29日にはリニューアルに伴うプレオープンが告知されました。
現在は、トレーニングジムの利用に加えて、ピラティスやヨガなど健康づくり・コンディショニングを目的としたウェルネスプログラム、子ども向けのチアダンスやダンススクールといったスクール事業が展開されています。ウェルネスプログラムはチケット制で、好きなプログラムに参加できる形式です。会員登録・申し込みはオンライン(hacomonoのシステム)で行います。
また、地域向けの無料イベントも継続的に開催されています。2026年7月28日には「有明アリーナスポーツフェス2026」がメインアリーナ・サブアリーナを使って行われ、過去最多となる約760名が来場しました。かけっこ教室や、隣接する運河を活用した足漕ぎカヤック「HOBIE」のクルージング体験など、周辺の水辺環境を生かした企画も特徴的です。
8. これまでの主な実績とホームチーム
音楽・エンタテインメントでは、Perfume(初の有観客公演)、ビリー・アイリッシュ(海外アーティスト初)、Hey! Say! JUMP、日向坂46、香取慎吾、水樹奈々など、ジャンルを横断した公演が続いています。ディズニー・オン・アイスのようなファミリー向け大型ショーの会場としても定着しました。
格闘技では、井上尚弥選手の世界戦が複数回開催され(対ポール・バトラー、対スティーブン・フルトン、対マーロン・タパレス、対テレンス・ジョン・ドヘニーなど)、事実上「ビッグマッチの舞台」という認知が確立しています。プロレスリング・ノア、新日本プロレスとスターダムの史上初の合同興行、RIZIN、ONE Championship、RISEなども開催されてきました。
バスケットボールでは、東京ユナイテッドバスケットボールクラブ(TUBC)がホームアリーナとして使用しています。2022年10月には、当時B3リーグながら1試合9,295人を動員し、国内クラブ主管1試合の最多入場者数記録を更新しました。同クラブは2026-27シーズンをB.LEAGUE ONEで戦い、10月のホーム開幕節を有明アリーナのメインアリーナで開催する予定です。
9. 周辺エリアと今後
有明アリーナ、有明展示場(旧・有明体操競技場、2023年5月に「有明GYM-EX」として開業)、有明アーバンスポーツパークを含む一帯は、「有明オリンピック・パラリンピックパーク」と命名されました。敷地の北側と東側は東雲運河に面し、運河沿いには2022年8月に有明親水海浜公園が部分開園しています。
エリア全体では、有明ガーデン(商業施設・東京ガーデンシアター・有明四季劇場・ホテル)、有明コロシアム、有明テニスの森公園、東京ビッグサイトに加え、2026年3月27日にはテレビ朝日による複合型エンタテインメント施設「東京ドリームパーク」が開業しました。3,700席の多目的ホール「SGC HALL ARIAKE」を擁する施設で、有明エリアのライブ・エンタテインメント機能はさらに厚みを増しています。
さらに長期的には、2040年頃の開業を目指す都心部・臨海地域地下鉄で「有明・東京ビッグサイト駅(仮称)」の設置が構想されています。実現すれば、現在の「駅から徒歩8分以上」というアクセス上の弱点が大きく改善される可能性があります。
まとめ
有明アリーナは、最大約15,000人という規模、国産木材を生かした空間、高密度Wi-Fiに代表される最新の観客体験、そして民間運営による柔軟な稼働という要素を併せ持つ、東京の新しい基幹アリーナです。
一方で、駅から徒歩8分以上、来場者用駐車場なし、来場ルートと帰路ルートが別設定、周辺のコンビニが少ない、という現実的な制約もあります。これらは事前に知っていれば十分に対処できるものばかりです。公共交通機関、とりわけ東京BRTを含めた複数ルートを比較し、飲食を先に済ませ、時間に余裕を持って向かう。この3点を押さえるだけで、当日の体験は大きく変わります。
団体利用を考える場合は、メインアリーナが1年以上前から予約受付を開始すること、サブアリーナは団体登録と抽選制であることを踏まえ、逆算してスケジュールを組むことが重要です。
※本記事の施設情報・料金・営業時間は公開情報にもとづきます。公演ごとの座席レイアウトや最新の運用は、必ず主催者および公式サイトでご確認ください。
アクセス
住所
東京都江東区有明一丁目11番1号
アクセス
〇東京臨海新交通ゆりかもめ 「新豊洲駅」下車………………徒歩約8分 「有明テニスの森駅」下車……徒歩約8分 〇東京臨海高速鉄道りんかい線 「国際展示場駅」下車…………徒歩約17分 「東雲駅」下車…………………徒歩約17分 〇東京BRT (東京都心と臨海副都心を結ぶバス・ラピッド・トランジット路線) 「有明テニスの森」停留場…………徒歩約8分 ※「新橋」停留所~「有明テニスの森」停留所 約10分
